第4回 勝ち組経営者の実践例(3)


師匠を持つ スライド

 最高責任者である経営者の影響力は非常に大きく、社長の熱意と誠意が企業性格を決定づけます。特に経営者の社会観社員観仕事観金銭観は、自らの統率力に現れます。
 また、そのリーダーシップのとり方は、企業の成長発展段階でも違ってきます。企業の発展段階,急激な環境変化は、経営者に
超人的な自己否定的変革を求めます。
 そのためにも
仕事以外でも教えを請える先生・師匠を持ち、常に研鑽を積み、自らを成長過程に置くことが勝ち組企業の経営者になる鉄則です。

T.企業の成長発展段階 (経営者に求められる役割の変化

1.創業初期
 社長の発言,実行力,決断力,人脈等の社長個人の
オールランドプレイヤーとしての能力がこの段階での企業の命運を決めます。

2.急性長期
 急成長期の段階に入った企業では、主力商品を供給できるかが企業の命運を決めます。この段階で経営者に最も求められる能力は供給システムづくり,マーケティングで如何に企業外部との連携を図れるかです。)

3.基盤確立期
 この段階での成長の要因は、社長の右腕,左腕等社内のリーダーを育成できるかです。経営者自身に超人的な能力ある場合を除き、幹部育成ができなければ小規模企業のままで終わります。

4.制度運営期
 業績管理システム,人事システム,現場でのマニュアル等の経営管理システムが確立できるかが、この段階での企業の成長を決定付けます。当然社長に求められる役割も仕組みで企業を動かす能力です。最も注意すべきは仕組みの形骸化,形式主義化です。

5.再活性化期
 今まで主力商品,今まで販売方式の寿命が問題となります。この段階で経営者に求められる能力は、言うまでもなく如何にして過去の経験から脱し企業を再活性化できるかです。


U.師匠を持つ自らを成長過程に置く

  このように企業の成長発展の各段階で、同一の企業経営者に対して求められる役割は全く異なります。ガンガンやって成功し、そのまま突っ走れば倒産するだけです。通常人間の意識は、今までの自信,実績に規定された経験主義に溺れ、自己変革が出来ない場合がほとんどです。
 しかし、現在の激変する経済環境の中では、企業の成長衰退サイクルも短くなっています。
 いかに現在成功している企業でもその経営者は常に変化する事が求められているのです。 過去の成功体験に囚われず柔軟に変化するためにも経営者自身が『自らを成長過程に置く』事が重要です。
 多くの場合、継続発展している企業の経営者には仕事以外で教えを請う師匠がいました。現在もいます。師匠を持ち自分を成長過程に置く事が自己否定的な自己変革を可能にするのです。
 また常に自己研鑽を積んでいる経営者は、人間的魅力も向上し自らの統率力にも反映されるものです。